英語は何歳までに身につくか|発音・文法・流暢さで違う年齢の壁を研究で線引き

英語って何歳までに始めないと無理なんですか?

質問の前提を分解しましょう。発音と文法と語彙で年齢の壁は違う、というのが Hartshorne 2018 の Cognition の結論なんです。

大人だと発音はもう完全に手遅れですか?

Flege 1999 では 6 歳を超えると accent は確かに増えますが、文法や語彙はまた別の話なんですよ、軸を分けて考えましょう。

30 代から始めても英語は身につきますか?

Hakuta 2003 が US の国勢調査 240 万人で示したのは、年齢と熟達度の関係に明確な段差はなく連続的、という結果でした。

じゃあ何を基準に始めるか決めればいいんですか?

何を目指すかで答えが変わります。本文で軸別の年齢曲線と決め方を、研究 12 件を踏まえて線引きしますね。
『何歳までに英語が身につくか』は 1 つの年齢では答えられない [E01]。発音は最も早く 6-8 歳前後で天井が下がる [E04]。文法は 17 歳前後で伸びの曲線が屈曲する [E01]。語彙と流暢さは成人になっても伸び続ける [E05]。大人で native-like 到達は希少だが 0 ではない [E08][E09]。年齢以外では接触量と動機と言語の適性が結果を大きく左右する [E10][E11]。本記事では発音・文法・語彙・流暢さの軸別に年齢の壁を研究で線引きする。
『何歳までに英語が身につく』を 1 つの年齢で答えられない理由

1 つの年齢で答えられないって本当ですか?

Granena & Long 2013 では発音 5-7 歳・語彙 8-9 歳・文法 12 歳と、軸ごとに年齢の壁が違うと実証されています。
『英語は何歳までに身につくか』に一つの数字で答えるのは難しい。理由は、英語の力が複数の軸で構成されているからである。発音、文法、語彙、流暢さ、そして仕事で使える機能的な英語の力、というように軸が分かれる。そして軸ごとに年齢に対する伸びの曲線が違う、というのが SLA (= 第二言語の習得) の研究の結論である [E01]。
Hartshorne ら (2018) の Cognition の論文を見たい [E01]。MIT の研究チームが英語の文法判断テストを 669,498 人に対して実施した、極めて大きな規模の解析である。L2 話者は 246,497 人を含む。学習開始の年齢別に文法の到達曲線を統計でモデル化した。結果として、文法の critical period (= 大きく伸びる時期の入口、というイメージ)、その終点を約 17.4 歳と推定した。年齢を過ぎても学習自体は続くが、伸びの傾きが目に見えて変わる、という構造である。
Granena & Long (2013) の研究は、もう一段細かい絵を示している [E02]。中国人の成人スペイン語の学習者を 3 つの言語の領域で精査した調査である。対象は 3 つの軸である。phonology は発音の領域である。lexis-collocation は語彙と語の組み合わせを指す。morphosyntax は文法と語形の変化のことである。それぞれの sensitive period (= 感受性の高い時期、というイメージ) の終点は別々に動いた。発音は最早期 5-7 歳前後で下がる。語彙の組み合わせは 8-9 歳前後、文法は 12 歳前後と、軸ごとにずれていた。
つまり『何歳までに英語が身につく』の答えは『何を身につけたいか』に依存する。発音を native-like にしたいのか、文法を完璧にしたいのか、それとも仕事で使える流暢さを得たいのか、で線引きの年齢が違う。本記事では次の章から軸ごとに分けて見ていきたい。
念のため一点補足したい。critical period と sensitive period は研究の文脈では微妙にニュアンスが違う、という点である。前者は大きく伸びる時期、というイメージである。後者は感受性が高い時期、というイメージである。古典の critical period は『この時期を過ぎたら習得が不可能』に近い概念である。現代的な sensitive period は『この時期が最も伸びやすいが、過ぎても習得は可能』という再定義である。現在の SLA の研究の主流は、後者の sensitive period の枠組みで議論されている。本記事でも『臨界期』を厳密な意味で扱うのではなく、軸ごとの感受性が高い時期、として読んでほしい。
発音の年齢の壁: 最早期 6-8 歳前後で天井が下がる

発音は何歳までに始めれば安全ですか?

Flege 1999 の韓国人 240 人調査では、AOA が 6 歳を超えると accent の検出率が急に上昇すると報告されているんです。
発音の軸は、年齢の影響を最も強く受ける領域である。なまり (= 母語の影響で英語の音が変形すること) は子供のうちに減らさないと残りやすい。これは経験則ではなく実証された傾向である。
Flege ら (1999) の研究を見たい [E04]。米国に渡った韓国人の英語の学習者 240 人を対象にした調査である。AOA (= Arrival Age = 米国に到着した年齢、というイメージ) で 24 の群に細かく分けた。それぞれの群で発音の native-likeness を耳で評価した。結果として、AOA が 6 歳を超えると accent (= なまり) の検出率が急に上昇した。発音は文法判断より早期に年齢の制約が現れる軸である、と結論している。
Granena & Long (2013) の 3 軸の分析でも phonology の終点は 5-7 歳前後と推定された [E02]。Johnson & Newport (1989) の古典の研究も似た方向を支持している [E03]。米国に渡った中国・韓国人の英語の学習者 46 人を AOA で分けた。3-7 歳の組、8-15 歳の組、17 歳以降の組で得点が階段状に下がった。発音と文法の両方を含む総合の判定だが、発音単独でも年齢の影響は早期に現れる。
ここで一つ整理しておきたい。『6 歳を過ぎたら native-like 発音は不可能』ではない。確率が大きく下がる、という意味である。実証の研究では、後期の学習者でも native と聞き分けつかない人がごく少数いることが分かっている [E08][E09]。次の章以降で詳しく見ていく。
なお発音の年齢の壁が早く来る理由は、音の知覚と発声の神経回路が早期に固まる性質に関連するとされる。Flege の研究グループは『SLM』というモデルを発展させてきた (= Speech Learning Model = 発声の学習のモデル、というイメージ)。SLM の核は、母語の音の体系が L2 の音の知覚を干渉する、という考え方である。この観点から見ると、6-8 歳までの間は母語の音の体系がまだ固定されていないため、L2 の新しい音を取り込みやすい時期である。逆に大人になると、母語のフィルタを通して L2 の音を聞いてしまう傾向が強くなる。
文法の年齢の壁: 17 歳前後で曲線が屈曲する

文法の年齢の壁は何歳ですか?

Hartshorne 2018 が 67 万人の文法テストで推定した CP は約 17.4 歳でした。中学から始めた日本人は十分間に合う計算ですよ。
文法の軸は、発音より遅くまで開いている領域である。Hartshorne ら (2018) は文法の critical period の終点を約 17.4 歳と推定した [E01]。これは従来の説の 12-15 歳より遅い数字である。MIT の研究チームによる極めて大規模な解析の強みは、年齢の細かい刻みで曲線の屈曲点を統計で同定できた点にある。
Johnson & Newport (1989) の古典でも、文法判断の得点は AOA 15 歳前後を境に明確に下降した [E03]。具体的には、3-7 歳で到着した組はほぼ native と同じ得点だった。8-15 歳の組は得点が少しずつ下がる。17 歳以降の組は得点の幅が大きく広がり、平均は明確に下がった。曲線の形は『階段』ではなく『緩やかな屈曲』だったが、年齢の影響は確かに観察された。
この『曲線の屈曲』は『大人になると 0 になる』という意味ではない。伸びの上限が下がる、という意味である。後で詳しく見るが、DeKeyser (2000) の研究では、大人で英語を始めたハンガリー人の中にも高い得点を出す人が一定数いた [E07]。曲線が屈曲した先でも、個人の差は大きい、ということである。
文法軸で 17 歳という数字が意味するのは、教育の現場の観点でも興味深い。日本の学校での英語の本格学習は中学から始まる。つまり大半の日本人は、文法の感受性が高い時期の中で英語の学習を開始している。日本人で文法の到達度が低い人が多い理由は、年齢ではなく接触量や教授法の側にある可能性が高い。年齢を理由にするのは早すぎる、という解釈になる。
ここまでで発音と文法の 2 軸を見た。次は『天井がほぼない軸』を見ていきたい。語彙と流暢さである。これらは大人の学び直しでも伸びる軸として研究で繰り返し確認されている。
語彙と流暢さは成人後も伸び続ける: 年齢の天井がほぼない軸

語彙や流暢さは大人になっても伸びますか?

Hakuta 2003 の 240 万人 census では、年齢と英語の熟達度の関係に明確な段差はなく、連続的・線形に近いと示されました。
語彙と流暢さの軸は、発音や文法と違って年齢の天井がほぼない領域である。仕事で使える機能的な英語の力も、この軸に近い性質を持つ。
Hakuta ら (2003) の研究を見たい [E05]。米国の国勢調査 1990 のスペイン語・中国語を母語とする英語の学習者、約 240 万人のデータを再解析した。これは個別の実験ではなく、大きな規模の集団の統計である。結果として、英語の熟達度と AOA の関係には『この年齢で急に下がる』という明確な屈曲点が見えなかった。関係はむしろ連続的で、線形に近かった。臨界期説に対する反証として位置付けられる代表的な研究である。
Birdsong (2018) のレビュー論文も同じ方向を支持している [E06]。後期の学習者の到達度のばらつきを再整理し、年齢が唯一の説明の変数ではないことを示した。functional proficiency (= 仕事や日常で使える実用の英語の力、というイメージ) に到達する後期の学習者は多い、という結論である。年齢を理由に英語の学び直しを諦めるのは早い、と読める。
DeKeyser (2000) の研究も補強する [E07]。米国在住のハンガリー人の英語の学習者 57 人を AOA で分けた。子供で来た組 (AOA<16) は全員が高得点だった。大人で来た組 (AOA>16) は中央値が低かった。しかし上位の群には高得点者が一定数いた。『大人で必ず低い』ではなく『高い人が珍しい』という結論である。確率の問題として読むのが正確である。
ここで注目したいのは、Hakuta の census と DeKeyser の小規模な実験で結論の方向が一致している点である。前者は連続的な分布、後者は確率的な分布として『大人でも到達可能』を示した。サンプルの規模が違う 2 つの研究が同じ方向を支持していることは、結論の頑健さを高めている。年齢で諦めるのは早すぎる、という主張は単発の研究の偶然ではない。
つまり大人の学び直しでも『どの軸を狙うか』を選べば伸びる。発音 native-like を捨てて語彙と流暢さに集中するのは合理的な戦略である。次の章では『大人で native-like に到達した実証研究』を見ていく。希少率ではあるが 0 ではない、という事実は、目標設定の議論で重要な前提になる。
大人で native-like に到達した実証研究: 0% ではない
大人で英語の native-like に到達した人はいるのか、という問いには『希少だが 0 ではない』という答えが研究の結論である。
Birdsong (1992) の研究を見たい [E08]。フランス語の成人の学習者 20 人を native speaker と比較した調査である。課題は grammaticality judgment task である (= 文の文法的な正しさを判断する課題、というイメージ)。native と統計で区別できない人が複数いた、と報告している。『成人で native-like 到達は 0 件』を実証で否定した、最初期の論文の一つである。サンプル数は小さいが、可能性の存在を示した点で重要である。
Hyltenstam & Abrahamsson (2003) のレビューはより厳しく精査した [E09]。スペイン語を母語とする Swedish の学習者で『nativelike』とラベルされた群、195 人を再評価した。聞き分け不能なほど native-like な大人の習得者の割合は、極めて希少な水準まで下がった。しかし 0 ではなかった。可能性は希少率の上限を測る形で残されたのである。
この結果はどう読むべきだろうか。一つの読み方は『希少だから native-like は事実上の目標から外す』である。Hyltenstam の精査でも、認定された native-like の人の中には、子供で習得を始めた群と区別がつかないケースが含まれていた。つまり『大人で始めて完全に native-like』はほぼ統計の誤差の範囲、と読むのが慎重である。
ここで重要なのは『希少だから狙う』ではない。『希少だから native-like 以外も視野に』という方向である。Marinova-Todd ら (2000) は『子供の方が英語を早く・上手く習える / 年齢が一番大事』という 3 つの思い込みを研究で 1 つずつ崩した [E12]。大人の学習が可能であることを支える古典の論考である。functional proficiency で十分か、それとも native-like を本当に狙うのか、を分けて考えることが意思決定では重要である。
実用の観点から言うと、仕事で英語を使う場面の大半は『間違いなく伝わる』『相手の話を取りこぼさない』『反応の速さで会議を止めない』の 3 点に集約される。native-like の発音や、native と区別がつかない文法は、この 3 点には基本的に必要ない。大人の学習者の現実的なゴールは、native-like ではなく functional proficiency である、という整理が研究の含意と一致する。
年齢以外で到達度を左右する 5 要因
同じ年齢でも到達度には 2 倍以上の差が出る。年齢以外の 5 つの要因を整理したい。これは個人の戦略でも変えられる変数である。
1 つ目は接触量である。1 日あたりに英語を使う時間が長いほど伸びる。Hakuta ら (2003) の census の再解析でも、AOA より滞在の長さの効果が大きい局面が複数あった [E05]。年齢を変えることはできないが、接触の総量は意志で増やせる変数である。
2 つ目は動機である。Dörnyei (2009) の L2 Motivational Self System の理論を見たい [E10]。英語の学習の動機を 3 つに整理した。1 つ目は ideal L2 self である (= なりたい自分の英語の姿)。2 つ目は ought-to L2 self である (= 周囲が期待する自分の英語の姿)。3 つ目は learning experience である (= 学ぶ体験そのものの楽しさ)。理論はハンガリーの中学・高校生 13,391 人で検証された。動機の自己投影は、年齢以上に到達度を左右することが示された。
3 つ目は言語の適性である。Granena (2013) は LLAMA という適性のテストを使った研究を発表している [E11]。音韻の記憶、文法の分析の力、言語の連想の力、の 3 つの subtests で測った。後期の学習者で到達度が高い人ほど、これらの得点も高かった。先天的な要因ではあるが、自分の強みを知ることで学習の戦略を最適化できる。
4 つ目は既習の言語との距離である。日本語と英語は文法も発音も大きく離れている。一方、ドイツ語の母語の人にとって英語は近い。同じ年齢でも、言語の距離で必要な学習時間が変わる。
5 つ目は環境の質である。DeKeyser (2007) の議論では、教室の授業と immersion (= 英語漬けの環境、というイメージ) では伸びる軸が違うとされた [E07]。文法の正確さは教室で、流暢さは immersion で伸びやすい、という傾向である。
これら 5 要因は年齢を超えて結果を左右する。年齢で諦める前に、自分が変えられる変数を点検することが重要である。研究の知見を踏まえると、5 要因は意志で動かせる度合いが異なる。接触量と動機は意志で大きく動かせる。適性と既習度は短期間では動かしにくい。環境の質は留学や転職で部分的に変えられる。短期で効くのは接触量と動機の 2 つである。まずは英語に触れる時間を増やすこと、そしてなぜ英語を学ぶのかを言語化することから始めると、年齢の影響を相対的に小さくできる。
実務の観点では、接触量を増やすには『毎日 30 分を 5 年』が『毎日 3 時間を半年』より長続きしやすい、という経験則も知られている。動機の言語化では『英語ができたら何ができるようになりたいか』を 5 つ書き出すワークが有用である。Dörnyei の ideal L2 self の理論と整合する作業である [E10]。年齢を変えられない以上、変えられる変数に集中するのが合理的な戦略になる。
意思決定モデル: 何歳で何を目指すかを決める 4 ステップ + 3 失敗

結局、何から始めればいいんですか?

4 ステップです。目標を選び、年齢から逆引きし、5 要因を点検し、Marinova-Todd 2000 が示す native-like 神話を手放す方向です。
ここまでの研究の知見を、自分や子供の英語の意思決定に落とし込みたい。4 つのステップで考える枠組みを提案する。
Step1 は目標の軸の特定である。選択肢は 4 つに整理できる。発音の native-like か、文法の native-like か、流暢な日常会話か、それとも仕事で使える機能的な英語の力か、である。この 4 つから何を目指すかを最初に決める。軸によって必要な年齢ラインが大きく違うからである [E01]。
Step2 は軸別の年齢ラインからの逆引きである。発音は 6-8 歳が大きな境目である [E04]。文法は 17 歳前後で曲線が屈曲する [E01]。語彙と流暢さは天井がほぼない [E05]。子供の英語教育を考える親は、この順番を踏まえて『何を優先するか』を決めると無理がない。
Step3 は 5 要因の準備である。接触量、動機、適性、既習度、環境の質、を整える。年齢を変えることはできないが、5 要因は意志で動かせる [E05][E10][E11]。学習を始める前に 5 要因を 1 つずつ点検する形を勧める。具体的な点検の項目は次の通りである。1 日の英語の接触時間を増やせるか。動機の言語化ができているか。自分の言語の適性の強みを把握しているか。既習の英語の到達度は十分か。教室と immersion の比率を最適化できるか。この 5 つを順に確認するイメージである。
Step4 は native-like 神話の手放し方である。Marinova-Todd ら (2000) が示したように、年齢が決定要因という思い込みは研究で崩されている [E12]。大人で functional proficiency に到達する人は多い [E06]。子供にも『native-like を全部』を求める必要はない。
失敗のパターンも 3 つ整理しておきたい。
失敗 A は『年齢で諦める』である。発音 native-like は確かに難しいが、語彙・流暢さ・文法・機能的な英語の力は大人でも伸びる [E04][E05][E07]。30 代や 40 代で英語を始めても遅すぎることはない。
失敗 B は『native-like を全員に強制する』である。Hyltenstam & Abrahamsson (2003) が示した希少率を見落とすと、目標の設定が現実離れする [E09]。大半の学習者にとっては functional proficiency が現実的なゴールである。
失敗 C は『軸を区別せず全部を子供に課す』である。子供の発達には個性がある。発音、文法、語彙、流暢さの 4 軸の全てを同じ強度で求めると、子供の英語学習への動機を逆に削いでしまう。優先の順番を意識することが重要である。
まとめ
『何歳までに英語が身につくか』は 1 つの年齢では答えられない。発音は最早期 6-8 歳前後で天井が下がる [E04]。文法は 17 歳前後で曲線が屈曲する [E01]。語彙と流暢さは成人後も伸び続ける [E05]。大人で native-like 到達は希少だが 0 ではない [E08][E09]。年齢以外では接触量、動機、言語の適性、既習度、環境の質、の 5 要因が結果を大きく左右する [E10][E11]。年齢で諦める前に、軸別のゴール設定と 5 要因の準備を点検したい。
参考文献
- Hartshorne, J. K., Tenenbaum, J. B., & Pinker, S. (2018). A critical period for second language acquisition: Evidence from 2/3 million English speakers. Cognition, 177, 263-277.
- Granena, G., & Long, M. H. (2013). Age of onset, length of residence, language aptitude, and ultimate L2 attainment in three linguistic domains. Second Language Research, 29(3), 311-343.
- Johnson, J. S., & Newport, E. L. (1989). Critical period effects in second language learning: The influence of maturational state on the acquisition of English as a second language. Cognitive Psychology, 21(1), 60-99.
- Flege, J. E., Yeni-Komshian, G. H., & Liu, S. (1999). Age constraints on second-language acquisition. Journal of Memory and Language, 41(1), 78-104.
- Hakuta, K., Bialystok, E., & Wiley, E. (2003). Critical evidence: A test of the critical-period hypothesis for second-language acquisition. Psychological Science, 14(1), 31-38.
- Birdsong, D. (2018). Plasticity, variability and age in second language acquisition and bilingualism. Frontiers in Psychology, 9, 81.
- DeKeyser, R. M. (2000). The robustness of critical period effects in second language acquisition. Studies in Second Language Acquisition, 22(4), 499-533.
- Birdsong, D. (1992). Ultimate attainment in second language acquisition. Language, 68(4), 706-755.
- Hyltenstam, K., & Abrahamsson, N. (2003). Maturational constraints in SLA. In C. J. Doughty & M. H. Long (Eds.), The handbook of second language acquisition (pp. 539-588). Blackwell.
- Dörnyei, Z. (2009). The L2 Motivational Self System. In Z. Dörnyei & E. Ushioda (Eds.), Motivation, language identity and the L2 self (pp. 9-42). Multilingual Matters.
- Granena, G. (2013). Cognitive aptitudes for second language learning and the LLAMA Language Aptitude Test. In G. Granena & M. H. Long (Eds.), Sensitive periods, language aptitude, and ultimate L2 attainment (pp. 105-129). John Benjamins.
- Marinova-Todd, S. H., Marshall, D. B., & Snow, C. E. (2000). Three misconceptions about age and L2 learning. TESOL Quarterly, 34(1), 9-34.
FAQ
Q1. 30 代から英語を始めるのは遅いですか。
語彙・流暢さ・機能的な英語の力の軸では遅すぎることはありません。Hakuta ら (2003) は US の国勢調査 240 万人で年齢と英語の熟達度の関係に明確な屈曲点がないことを示しました [E05]。発音 native-like だけは確率が下がりますが、仕事や生活に必要な水準には大人でも十分到達できます。
Q2. 子供は何歳から英語を始めるのが理想ですか。
発音 native-like を目指す場合は 6 歳までが目安です [E04]。文法を完璧に近づけたい場合は 12-17 歳までに本格学習を始めると良い、という研究の知見があります [E01][E03]。ただし語彙と流暢さは年齢で大きく変わらないため、子供の発達の段階に合わせて無理なく始める方が学習動機を保ちやすいです。
Q3. 大人で native と聞き分けつかない人はいますか。
います。Birdsong (1992) や Hyltenstam & Abrahamsson (2003) で希少だが存在することが実証されています [E08][E09]。ただし大半の大人の学習者にとって native-like は現実的な目標ではなく、functional proficiency (= 仕事や日常で使える実用の力) を目指す方が合理的です。
画像: いらすとや (https://www.irasutoya.com/) より
greencafe 編集部 — 公開された 12 件の研究エビデンス (tier 1: 12) を横断分析・再構成

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