英語留学は何ヶ月で効果が出るか|1ヶ月から1年までの伸びを研究で線引き

留学って何ヶ月行けば英語が伸びますか?

実は『何ヶ月で』を 1 つの答えで決められないんです、というのが SLA 研究の長年の結論なんですよ。

ええ、軸ごとに違うんですか?目安は?

はい、流暢性は 1 ヶ月で動く一方、文法は半年以上、と軸別に必要な期間が違うと SLA 研究が一貫して示しています。

1 ヶ月の短期留学でも意味ありますか?

Llanes & Muñoz の 2009 年の研究は 3-4 週で流暢性が伸びると示しました、軸を選べば 1 ヶ月でも価値がありますよ。

期間より大事な要因はあるんですか?

Brecht ら 1995 年の大規模調査では、出発時の到達度と滞在中の使い方が伸びを左右する、と統計的に示されていますよ。
留学の効果は『何ヶ月で出る』とは一概に言えない。これが SLA (= 第二言語の習得) 研究の結論である [E08]。流暢性 (= 詰まらず話せる速さ、というイメージ) は 1 ヶ月でも動く [E03]。一方、文法の正確さは半年以上、脳の構造の変化は 3 ヶ月から 1 年以上、と軸ごとに必要な期間が違う [E02][E11]。期間そのものよりも、出発時の到達度と滞在中の英語の使用時間が伸びを左右する [E12]。
『何ヶ月で効果が出る』を 1 つの答えで語れない理由

同じ留学でも軸で期間が違うんですか?

Freed ら 2004 年の研究は 3 ヶ月で流暢性が動くと示し、DeKeyser 2010 年は文法は半年以上必要と示しました、軸で違うんです。
留学に何ヶ月行けば効果が出るか、を一括の答えで語ることは難しい。英語の伸びは複数の軸で構成されている。具体的には『流暢性』『文法の正確さ』『語彙』『発音』『脳の構造』のような軸である。そして軸ごとに必要な期間が違う、というのが研究の知見である。
Freed ら (2004) の比較研究を見たい [E01]。1 学期、約 3 ヶ月のフランス留学の組と国内の通常授業の組を比べた研究である。留学の組は発話の速さ・無言ポーズの短縮・連続発話の長さで明確に伸びていた。流暢性は 3 ヶ月で大きく動く軸である、という結論を支える。
一方、DeKeyser (2010) のスペイン語の学習者の研究では別の結果が出ている [E02]。短い留学では文法の monitoring (= 話す前に自分の文法をチェックする内部の処理) が機能しにくいというものだ。文法の正確さは半年以上の長期の滞在ではじめて安定して改善した。同じ留学でも、軸が違えば必要な期間も違う、という構造である。
このため、『何ヶ月行けばいい』という質問は、『何のために行くのか』を決めてからでないと答えが定まらない。次の章から、1 ヶ月・3 ヶ月・半年から 1 年・1 年以上の 4 つの期間で順に見ていきたい。英語のどの側面がどう動くかを軸別に整理する流れにする。
なお、本記事で扱う『効果』とは、教室の授業や独学では到達しにくい変化のことを指す。発話の速さ、文法の正確さ、語彙の幅、聞き取りの伸び、書く力、そして脳の構造の変化までを含む。短期から長期へと期間が伸びるにつれ、これらの軸がどの順番で動くかを線引きしていく。
1 ヶ月の短期留学: 流暢性が先に伸び、正確性は限定的

1 ヶ月で本当に話す速さは伸びますか?

Serrano ら 2011 年の比較研究では、1 ヶ月の集中 SA が 7 ヶ月の分散学習と遜色なし、と System 誌で示されていますよ。
1 ヶ月以内の短期留学では、何が伸びて何が伸びないかを最初に整理しておきたい。Llanes & Muñoz (2009) の研究を見たい [E03]。3 から 4 週間のスペイン語の留学を対象にした調査である。発話の流暢性と lexical complexity (= 使う単語の幅、というイメージ) は有意に向上した。一方、正確性 (= 文法の間違いの少なさ) と構文の複雑さは変化が小さかったと報告している。
つまり 1 ヶ月で『話す速さ』と『単語の幅』は伸びる。しかし『文法の正確さ』と『難しい構文を使いこなす力』は伸びにくい、という二極性が観察されている。短期留学を考える人は、この二極性を出発前に頭に入れておくと現地での落胆を避けられる。
さらに Serrano ら (2011) の比較研究も興味深い [E04]。1 ヶ月の集中の留学と 7 ヶ月の分散型の国内コースを並べた調査である。流暢性の軸では、1 ヶ月の留学の組が 7 ヶ月の分散の組と遜色なかった。むしろ伸び率が高い軸も観察されたと示している。期間が短くても、英語漬けの密度が十分に高ければ時間の効率は良い、という結論である。
ただし注意点もある。1 ヶ月で『英語が話せるようになる』という過大な期待を持つと逆効果になる。出発時の到達度が低い人ほど現地で補講に時間を取られる。その結果、滞在の本体の時間が圧縮されてしまうという構造である。Brecht ら (1995) の大規模な調査が参考になる [E12]。留学の伸びを決める最大の予測因子は pre-departure proficiency (= 出発時の到達度) であると統計的に示している。1 ヶ月の留学は『話す速さ』を伸ばす場と割り切るのが現実的である。文法と語彙の下地は出発前に積んでおくのが良い。
3 ヶ月 (1 学期): 流暢性 + 語彙 + 発話量で大きな変化

3 ヶ月って具体的に何が変わるんですか?

Mora & Valls-Ferrer の 2012 年の研究は 3 ヶ月 SA の流暢性の伸びが教室 2 年分を超えた、と TESOL 誌で報告しています。
3 ヶ月、つまり 1 学期分の留学は質的に違う長さである。流暢性の軸で『質的なジャンプ』が起きる期間と言われている。Mora & Valls-Ferrer (2012) の研究を見たい [E05]。3 ヶ月の英語の留学を扱った調査である。oral fluency (= 話す速さ) が、教室の授業のみの 2 年分を超える幅で改善したと報告している。
教室では 2 年かけても伸びにくい『話す速さ』が、3 ヶ月の海外の滞在で一気に伸びる。この結果は、3 ヶ月という期間が流暢性のしきい値であることを示唆している。教室授業の限界を留学が突破する、という SLA 研究では古典的な対比でもある。
Freed ら (2004) の比較も同じ方向を支持している [E01]。1 学期の留学の組は国内の通常授業の組よりも oral proficiency (= 話す側面の到達度) で有意に上回った。国内の集中の英語浸し型と同等以上の結果も観察された。
Magnan & Back (2007) のフランス語の留学の研究は、もう一段細かい絵を示している [E06]。語彙は 4 ヶ月で安定して伸びた。一方、文法の伸びは『現地の人と話した時間』『L2 (= 第二言語) の使用日数』で個人差が極めて大きかった。同じ 3 から 4 ヶ月でも、現地の人と濃く接した学生のほうが文法の軸でも伸びた。しかし日本人どうしで固まると、流暢性のほかはほぼ動かない、という傾向である。
3 ヶ月で狙えるのは『話す速さ』『発話の量』『語彙の幅』の 3 軸である。文法の正確さと書く力を狙うのなら、3 ヶ月では足りない可能性が高い。次の章で半年以上の効果に進みたい。
なお 3 ヶ月の留学は、社会人の休職や有給休暇の組み合わせでも実現可能な期間である。コストと効果のバランスが取りやすいため、SLA 研究でも『中期 SA』として独立に扱われることが多い。3 ヶ月の枠を選ぶ場合は、流暢性の伸びを核に据え、文法と書く力は帰国後の継続学習で補完する設計が現実的である。
半年から 1 年: 文法の正確さ + 複雑な構文 + 文法の判断

半年と 1 ヶ月で何がそんなに違いますか?

Sasaki 2011 年の追跡では 9 ヶ月以上の留学組で書く力が伸び、帰国 2 年後も保持されたと示されました、長期だけの軸ですね。
半年から 1 年の留学では、3 ヶ月までの軸に加えて新しい変化が動き始める。文法の正確さと複雑な構文を使いこなす力である。DeKeyser (2010) の研究を見たい [E02]。話す前に自分の文法をチェックする内部の処理が、長期の滞在の中で自動化されてくるというメカニズムを提示している。文法の判断は『遅い意識的な処理』から『早い無意識の処理』に移る必要がある、と説明できる。
Sasaki (2007, 2011) の研究は、より明確な絵を提示している [E07]。日本人の英語の学習者を 4 年追跡した調査である。9 ヶ月以上の留学の経験者は、writing fluency (= 書く速さ) と complexity (= 構文の複雑さ) の両方で有意に伸びた。さらに帰国後 2 年経過してもその伸びが保持されたという。
DeKeyser (2010) は次の知見を提示している [E02]。半年以上の長期の留学ではじめて、morphosyntactic accuracy (= 単語の形と並べ方の正しさ) が動きはじめるという結果である。短期では観察されにくい軸が、長期で安定して改善するというのが結論であった。短期で観察されない理由としては、文法の自動化には反復の量が必要であることを挙げている。文法は『練習の総量で動く軸』とまとめてよい。
一方、1 ヶ月の短期の留学の組では writing の軸の伸びが限定的であった。長く行くほど『書く力』のような時間がかかる軸が定着しやすい、ということである。書く力は時間軸では遅れて伸びる軸である、と覚えておくと役に立つ。
Llanes (2011) の総括の review (= 過去の研究をまとめ直した論文) も参考になる [E08]。1990 年から 2010 年の留学の研究を横断したレビューである。軸別の結論は次の通りである。(1) 流暢性は留学で常に伸びる。(2) 語彙は中程度伸びる。(3) 文法と構文は短い留学では伸びにくい。(4) 聞き取りは伸びる。(5) 書く力は長期の留学でのみ伸びる、という整理である。
半年から 1 年は、文法と書く力を本気で動かしたい人にとっての最低のラインに近い長さである。3 ヶ月までで満足しない人は、この半年から 1 年の枠で計画を組むと、費用に対する効果が出やすい。
1 年以上: 脳の構造そのものが変わる
1 年以上の長期の留学になると、語学の到達度の伸びを超えた変化が観察される。脳の構造そのものに物理的な変化が出るのである。Pliatsikas ら (2015) の PNAS (= 米国科学アカデミー紀要) 掲載の研究が代表的だ [E09]。1 年以上の英語の immersion (= 英語環境への長期の滞在) を経験した成人を対象にしている。
調査の対象は bilingual (= 2 言語の話者) の脳画像であった。white matter (= 脳の信号を運ぶケーブル束、というイメージ) の integrity (= 通信の整い具合) を比較した。結果、monolingual (= 1 言語の話者) よりも有意に高いことを示した。脳の『配線』が物理的に変わる、という長期の滞在の質的効果である。日常の単語学習や教室授業だけでは到達しにくい変化と言える。
ただし、構造の変化は 1 年待たないと出ない訳ではない。Stein ら (2012) の研究も興味深い [E10]。ドイツ語の話者の英語の学習者 10 名を対象にした調査である。5 ヶ月の集中の immersion の前後で、MRI (= 脳の構造を撮る画像の検査) で撮影した。結果、左の下前頭回 (= 言葉の処理の中心の領域) と上側頭回の gray matter (= 灰白質、神経細胞の本体の集まり) の体積が増加していた。到達度の改善と相関した増加である。
Mårtensson ら (2012) のスウェーデン軍の通訳の学校の研究も同じ方向だ [E11]。3 ヶ月の集中的な外国語の学習を対象にした調査である。海馬と上側頭回・中前頭回・下前頭回の灰白質の体積が、学習しなかった対照の群よりも有意に増加したことを示した。
つまり 3 ヶ月の集中でも局所の構造の変化は起きる。1 年以上の immersion では広範な配線の整いまで進む。短期と長期の違いは『構造の変化が局所か広域か』と表現できる。脳の変化を目的に含めるなら、最低 3 ヶ月、できれば 1 年以上の枠を考えたい。
なお脳の構造の変化は、本人が自覚しにくい軸でもある。リスニングが楽になった、英語の文がスッと頭に入る、という主観の変化が現れるが、本人は『慣れた』としか感じない場合が多い。MRI を使わない限り、構造の変化は数値で測れない、というのが実情である。それでも、長期の留学の意義として『脳の配線の整い』は意思決定の判断材料に値する。
期間以外で効果を左右する 5 要因
ここまで期間を縦軸に見てきたが、同じ期間でも個人差は極めて大きい。Brecht ら (1995) の大規模な調査を見たい [E12]。最大の予測因子として 3 つを挙げている。(1) 出発時の到達度、(2) 滞在中の英語の使用の時間、(3) 性別 (女性がやや高い傾向) である。期間そのものではなく、出発時の準備と滞在中の使い方が伸びを決めている。
Isabelli-García (2006) のアルゼンチンへの留学の研究は、もう一歩、具体的な絵を示している [E13]。4 ヶ月の留学で 4 名の米学生の social network (= 誰と何時間話したかの社会的な繋がりの地図、というイメージ) を取った調査である。現地の人の比率が高く、密度の濃い繋がりを築いた学生のみが伸びた。話す側面の到達度が顕著に伸びたと報告している。日本人どうしで固まると、4 ヶ月でもほぼ伸びないという観察である。
Freed ら (2004) は別の角度からも示している [E01]。言語の接触の日誌のデータが鍵だった。1 日あたりの英語の使用の時間が伸びの強い予測の因子だと示している。Magnan & Back (2007) も同じ示唆をしている [E06]。同じ留学の期間でも『現地の人との会話の時間』で文法の軸の伸びに 2 倍以上の差が出ると報告した。
整理すると、効果を左右する 5 要因は次の通りである。(a) 出発時の到達度、(b) 1 日あたりの英語の使用の時間、の 2 つが基礎にある。さらに (c) 住居の形態 (ホームステイ > 寮 > 単独のアパート) を加えた 3 つが、構造的な前提となる。さらに (d) 現地の人の比率が高い社会の繋がり、(e) 既往の学習の量、を加えて合計 5 つとなる。出発時に整えやすい要因と、現地で意識する必要のある要因の両方が含まれている。
期間を 2 倍にしてもこの 5 要因が整わなければ伸びは頭打ちになる。逆に、期間が同じでも 5 要因を整えれば 2 倍以上の差が出る。期間と要因は『掛け算の関係』である、と覚えておくと意思決定の質が上がる。
意思決定モデル: 何のために何ヶ月行くかを決める 4 ステップ + 3 失敗

どこから決めれば失敗しないんですか?

ゴールから逆引きで期間を決める Step 1-4 を踏むと、Isabelli 2006 年の典型的な失敗パターンを避けやすくなりますよ。
ここまでの研究を踏まえ、留学を検討する人が『何ヶ月行くか』を決めるための 4 ステップを提示したい。机上の理屈ではなく、出発前から帰国後までを 1 本のラインで設計する考え方である。
Step 1 はゴールの特定である。何を伸ばしたいかを 1 つ選ぶ。候補は流暢性・文法の正確さ・書く力・脳の構造の変化・学位・キャリアなどである。複数並ぶ場合は優先順位を明確にしておく。曖昧なゴールは後の Step すべてに濁りを生むため、ここに時間をかける価値が大きい。
Step 2 は必要な期間の逆引きである。流暢性のみなら 1 から 3 ヶ月、文法と書く力なら半年から 1 年が目安となる [E03][E05]。脳の構造の変化を含むなら 3 ヶ月から 1 年以上、と軸別の研究の知見から期間を逆算する [E02][E11]。Sasaki (2011) の保持の知見からは、9 ヶ月以上が定着の安定のラインに近いとされる [E07]。
Step 3 は 5 要因の準備である。前章で整理した 5 つを並行して準備する。出発時の到達度を上げる、住居の形態をホームステイで確保する、現地の人との繋がりを意識的に作る、の 3 つが核となる。さらに英語の使用時間を 1 日 6 時間以上に設計する、既往の学習の量を増やしておく、の 2 つを加えた 5 つである [E12][E13]。
Step 4 は帰国後の保持の設計である。Sasaki (2011) は帰国 2 年後も伸びが保持されると示した [E07]。ただしこれは継続的な英語の使用が前提である。週 5 日 30 分以上の英語との接触を維持する設計を出発前に決めておきたい。そうすると、留学の投資の回収率が高まる。
3 つの失敗パターンも整理しておきたい。失敗 A は『期間だけ決めて目的が曖昧で、何が伸びたか自己評価できない』である。失敗 B は『出発時の英語力の不足で、現地で補講に時間を取られて滞在の本体の時間が圧縮される』である。失敗 C は『日本人どうしのコミュニティに閉じてしまい、4 ヶ月以上行っても接触の量が伸びない』である。3 つとも研究知見で繰り返し言及される共通の落とし穴である。
まとめ
留学に何ヶ月行けば効果が出るかは、何を伸ばしたいかで決まる。これが本記事の中核の主張である。流暢性は 1 ヶ月でも動き、文法の正確さは半年以上で動く [E03][E02]。書く力は 9 ヶ月以上、脳の構造の変化は 3 ヶ月から 1 年以上、と軸別に必要な期間が違う [E07][E11]。期間そのものよりも、出発時の到達度と滞在中の英語の使用の時間が伸びを左右する [E12]。
ゴールから逆算して期間を決め、5 つの要因を並行して準備し、帰国後の保持まで設計する 4 ステップが推奨される。これで留学の投資の回収率を最大化したい。3 つの失敗パターン (目的が曖昧・出発時の不足・日本人どうしのコミュニティ依存) を避けるだけでも、同じ期間でずいぶん違う結果が出る。
研究は『何ヶ月いれば十分か』という単純な問いに、単純な答えを出さない。代わりに『軸ごとに違う期間が必要で、期間と要因の掛け算で伸びが決まる』という構造を示してくれている。この構造を頭に入れて期間を選べば、後悔の少ない留学の計画が立てやすい。本記事が、留学の長さを迷っている人の意思決定の一助となることを願いたい。
FAQ
Q1. 1 ヶ月の短期留学でも効果はありますか。
A. 流暢性 (話す速さ) と語彙の幅は 3 から 4 週間で有意に伸びると Llanes & Muñoz (2009) で示されています [E03]。ただし文法の正確さと書く力は 1 ヶ月では伸びにくいです。『何を伸ばしたいか』で 1 ヶ月の価値が決まります。
Q2. 3 ヶ月と 6 ヶ月の差はどれくらいですか。
A. 3 ヶ月は流暢性の質的なジャンプの長さです [E05]。6 ヶ月以降は文法の正確さの改善が安定する長さです [E02]。流暢性のみなら 3 ヶ月で十分です。文法と書く力を狙うのなら 6 ヶ月以上が目安になります。
Q3. 1 年留学する意味はありますか。
A. Pliatsikas ら (2015) の研究を見たいと思います。1 年以上の immersion で脳の white matter (神経の信号の伝達路) の整い具合が物理的に変わると示しました [E09]。Sasaki (2011) も 9 ヶ月以上で書く力が定着し、帰国後 2 年保持されると報告しました [E07]。長期の投資の効果は構造の変化の広域性で出ます。
参考文献
- [E01] Freed, B. F., Segalowitz, N., & Dewey, D. P. (2004). Context of learning and second language fluency in French. Studies in Second Language Acquisition, 26(2), 275-301.
- [E02] DeKeyser, R. M. (2010). Monitoring processes in Spanish as a second language during a study abroad program. Foreign Language Annals, 43(1), 80-92.
- [E03] Llanes, À., & Muñoz, C. (2009). A short stay abroad: Does it make a difference? System, 37(3), 353-365.
- [E04] Serrano, R., Llanes, À., & Tragant, E. (2011). Analyzing the effect of context of second language learning. System, 39(2), 133-143.
- [E05] Mora, J. C., & Valls-Ferrer, M. (2012). Oral fluency, accuracy, and complexity in formal instruction and study abroad learning contexts. TESOL Quarterly, 46(4), 610-641.
- [E06] Magnan, S. S., & Back, M. (2007). Social interaction and linguistic gain during study abroad. Foreign Language Annals, 40(1), 43-61.
- [E07] Sasaki, M. (2011). Effects of varying lengths of study-abroad experiences on Japanese EFL students. TESOL Quarterly, 45(1), 81-105.
- [E08] Llanes, À. (2011). The many faces of study abroad. International Journal of Multilingualism, 8(3), 189-215.
- [E09] Pliatsikas, C., Moschopoulou, E., & Saddy, J. D. (2015). The effects of bilingualism on the white matter structure of the brain. PNAS, 112(5), 1334-1337.
- [E10] Stein, M., Federspiel, A., Koenig, T., et al. (2012). Structural plasticity in the language system. Cortex, 48(4), 458-465.
- [E11] Mårtensson, J., Eriksson, J., Bodammer, N. C., et al. (2012). Growth of language-related brain areas after foreign language learning. NeuroImage, 63(1), 240-244.
- [E12] Brecht, R. D., Davidson, D. E., & Ginsberg, R. B. (1995). Predictors of foreign language gain during study abroad. In B. F. Freed (Ed.), Second language acquisition in a study abroad context. John Benjamins.
- [E13] Isabelli-García, C. (2006). Study abroad social networks, motivation, and attitudes. In M. A. DuFon & E. Churchill (Eds.), Language learners in study abroad contexts. Multilingual Matters.
greencafe 編集部 — 公開された 13 件の研究エビデンス (tier 1: 13) を横断分析・再構成
画像: いらすとや (https://www.irasutoya.com/) より

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