英語の勉強がつまらないのはやる気のせい?|研究でわかる「退屈」の正体と向き合い方

英語の勉強、すぐつまらなくなるんです。僕、やる気がないんですかね…

気持ちはわかります。多くの人がそう感じています。実は研究では、勉強中の「つまらない」を、やる気の量とは別の気持ちとして調べてきたんですよ。

周りは楽しそうに続けているのに、なんで僕だけ…

自分だけと思いがちですが、勉強中の気持ちは教育心理学で長く研究されてきたテーマです。それだけ多くの人が抱える、ありふれた悩みなんです。

でも研究で分かったことって、僕にも当てはまるんですか?

もっともな疑問です。研究には分かったことと、まだ分からないことがあります。この記事では、その線引きも含めて正直に整理していきますね。

じゃあ、まず何から知ればいいんですか?

退屈を測った研究、退屈が起きやすい条件の理論、成績との関係を順番に見ていきます。自分の場合と照らし合わせながら読んでみてください。
結論: 英語の勉強が「つまらない」という気持ちは、研究では「退屈」という感情として測られてきた。
理論では、「自分でやれそう」と「やる意味がある」という感覚が低いと退屈が起きやすいとされる。大学生の調査でも、この 2 つの感覚が高い人ほど退屈が少なかった。
一方で、退屈と成績の関係は研究によって結果が割れていて、退屈が成績を下げる原因だとまでは言えない。
難しさや目的を自分に合わせる工夫は、理論から考えられる「試し方」の段階にある。
この記事でわかること
- 英語の勉強の「つまらない」が、研究ではどんな感情として扱われているか
- 退屈が起きやすいとされる 2 つの条件 (難しさのずれ / 意味のなさ)
- 退屈と成績の関係について、研究どうしで結果が割れていること
- 研究から考えられる自分での調整と、まだ確かめられていないこと
「つまらない」はやる気が足りない証拠なのか

「退屈」って、やる気がないのとは違うんですか?

やる気の量とは別の、気持ちの一種として扱われています。ある研究では、退屈を 32 の質問で点数にできるようにしました。体温計で熱を測るようなものです。
単語帳を開いても 10 分で手が止まる。周りは楽しそうに続けているのに、自分だけ続かない。そんなとき「自分はやる気がない」と責めてしまう人は多い。
でも研究の世界では、勉強中の「つまらない」は「退屈 (boredom)」という感情として調べられてきた。やる気の量とは別に、気持ちの一種として扱われている。
教育心理学者の Pekrun (ペクルン) は、勉強の場面で生まれる感情を整理する理論を出した。感情の「地図帳」を作ったような論文だ。
この理論では、勉強そのものに伴う感情として、楽しさやいらだちと並んで退屈が挙げられている。
英語学習の退屈に絞った研究もある。Li (リー)、Dewaele (デウェール)、Hu (フー) の研究チームは、中国の大学で英語を専攻していない学生を調べた。
学生や先生への聞き取りで退屈の体験を集め、2,223 人などへの調査で退屈を点数にする「物差し」を作った。これを尺度 (= 気持ちを点数で測るための質問のセット) と呼ぶ。
できあがった尺度は 32 の質問からなり、退屈は 7 つの要素 (因子 = 気持ちの中身のまとまり) に分かれた。体温計で熱を測るように、退屈も測れるようになったということだ。
著者らは、外国語学習の退屈は感情の研究にとって大事な追加の領域だと述べている。
ただし、これは「やる気とは無関係」という意味ではない。大学生の調査では、退屈は内発的動機づけ (= 面白いからやりたい、という気持ち) の低さとも結びついていた。
やる気そのものの仕組みは、英語のやる気が続かないのは意志が弱いからなのかを心理学で考えた記事で扱った。この記事では「退屈」という気持ちに絞って見ていく。
ここまでのまとめ: 英語の勉強の「つまらない」は、研究では測ることのできる「退屈」という感情として扱われている。「自分がだめだから」と一言で片づけるものではない。
退屈が起きやすい 2 つの条件: 「やれそう」と「意味がある」

コントロール・価値理論って、正直ピンと来なくて…

「やれそう」と「意味がある」という 2 つのつまみで気分が決まる、という教育心理学の理論です。どちらかが低いと退屈しやすいと考えられています。
では、退屈はどんなときに起きやすいのか。ここで 2 つの理論を紹介する。
1 つ目は、先ほどの Pekrun のコントロール・価値理論だ。勉強中の気持ちは「自分でやれそう」という手ごたえと、「これをやる意味がある」という実感で決まる、という考え方である。
2 つのつまみを回して、勉強中の気分が決まるイメージに近い。「コントロール」が手ごたえのつまみ、「価値」が意味のつまみだ。
2 つ目は、心理学者の Westgate (ウェストゲート) と Wilson (ウィルソン) が出した MAC モデルだ。退屈の仕組みを説明する「設計図」のような理論である。
このモデルでは、退屈は「大事な目標に向けて、うまく注意を向けられていない」ことを知らせるサインだと考える。車のエンジン警告ランプのような役割だ。
原因は 2 本立てだ。1 本目は注意の問題で、頭に求められる負荷と使える心の余力が合っていないこと。2 本目は意味の問題で、その活動が自分の大事な目標とつながっていないことだ。
ラジオで言えば、周波数がずれていると音が入らない。さらに、聞きたい番組でなければ周波数が合っていても退屈になる、という 2 つの仕組みだ。
要旨には、この 2 つがそれぞれ別々に退屈を生むという予測に、実証的な支持を示したと書かれている。ただし、その研究の人数や方法は要旨からは分からない。
また、どちらの理論も英語学習だけを対象にしたものではない。英語の勉強に当てはめるのは、理論から考えられることとして読んでほしい。
ここまでのまとめ: 理論では、退屈は「やれそう」と「意味がある」の感覚が低いときや、難しさが合わないときに起きやすいとされる。英語学習で直接確かめた結論ではない。
簡単すぎても難しすぎても退屈になるのか
MAC モデルでは、注意のずれに 2 種類あるとしている。刺激が少なすぎる場合と、刺激が多すぎる場合で、どちらも退屈を生むとされる。
英語で考えてみよう。知っている単語ばかりの単語帳は「刺激が少なすぎる」側に近い。逆に、速すぎて聞き取れない英語ニュースは「刺激が多すぎる」側に近い。
「難しすぎるなら、つまらないより、つらいのでは」と思うかもしれない。理論では、頭が追いつかず注意が向かない状態も、退屈につながりうると考える。
実際のデータも見てみよう。Pekrun らの研究チームは、北米とドイツの大学生を対象に、5 つの研究で退屈を調べた。2 つの地域の大学で、同じ問いを何度も確かめたような研究だ。
結果は理論どおりだった。「自分でコントロールできている」感覚と「価値」を感じている学生ほど、退屈は少なかった。
ただし、この研究の要旨には「簡単すぎ」と「難しすぎ」を分けた結果は書かれていない。分かるのは、手ごたえと意味の感覚が低いほど退屈が多い、という関係までだ。
また、対象は英語を学ぶ人に限らない大学生で、日本の社会人の独学で確かめたものではない。
ここまでのまとめ: 理論では、簡単すぎても難しすぎても退屈は起きうるとされる。大学生の調査では、手ごたえと意味の感覚が低いほど退屈が多かった。
退屈は成績を下げるのか: 研究で結果が割れている

やっぱり、つまらないまま続けても伸びないんですよね…

そうとは言い切れません。29 の研究をまとめた分析では関係は弱く、外国語の研究では関係が見えないものもあります。原因とまでは言えないんです。
一番気になるのは「つまらないまま続けると成績は伸びないのか」だろう。ここは研究で結果が分かれている。
まず、先ほどの Pekrun らの研究では、退屈はその後の成績とマイナスの関係にあった。退屈を強く感じた学生ほど、後のテストの点が低めだったということだ。
ただし、これは相関 (= 片方が多いともう片方が少ない、という関係。原因とは限らない) だ。退屈が点数を下げたのか、点数が取れないから退屈になったのかは分からない。
次に、Tze (ツェ) らの研究チームは、たくさんの研究をメタ分析でまとめた。メタ分析とは、多くのクラスのテスト結果を集めて「学年全体の平均」を出すような方法だ。
まとめたのは 29 の研究、合わせて 19,052 人の学生だった。退屈と学業の成果の関係は r = −0.24 で、弱いマイナスの関係だった。
r = −0.24 は「退屈な人ほど成績がやや低めの傾向がある」くらいの強さだ。クラス全体で見ると傾向が分かるが、一人ひとりには例外もたくさんある、というイメージである。
また、授業中の退屈は、自習中の退屈よりも成果とのマイナスの結びつきが大きかった。ここでも、これは相関であって原因とは限らない。
一方で、外国語学習に絞った研究では違う結果も出ている。Dewaele (デウェール)、Botes (ボーテス)、Greiff (グライフ) の研究チームは、世界各地で外国語を学ぶ 332 人を調べた。3 つの気持ちを同じ天びんに載せて比べたような研究だ。
3 つを同時に測って成績との関係を分析すると、成績とマイナスに結びついていたのは不安だけで、退屈には関係が見られなかった。
さらに Li (リー) と Wei (ウェイ) は、中国の農村部の中学生 954 人を 4 回に分けて調べた。同じ生徒を時間をおいて何度も測る、成長記録のような調査だ。
退屈だけを見ると、1 週間後と 5 週間後の英語の成績と関係が見られた。しかし楽しさ・不安と一緒に比べると、退屈は成績を予測する力を失った。
主役だと思っていた人が、ほかの登場人物と並べると目立たなくなった、という感じだ。この研究で最も強く長く成績と結びついていたのは楽しさだった。
まとめると、勉強全般では退屈と成果に弱いマイナスの関係が見られる。ただ外国語学習では、楽しさや不安と並べると退屈の関係が見えなくなる研究がある。
ここまでのまとめ: 勉強全般では退屈と成果に弱いマイナスの関係が見られる。ただし外国語学習では関係が見られない研究もあり、退屈が成績を下げる原因だとは言えない。
英語の授業やオンライン授業では、何が退屈を生んでいたか

授業がつまらないのって、結局何が原因なんですか?

英語専攻の学生 115 人に書いてもらった研究では、原因は課題・先生・授業の中身など 5 つに分かれました。原因はひとつではないんです。
次は、どんな場面で退屈が生まれたかを調べた研究だ。どれも授業を受ける学生が対象である。
Pawlak (パヴラク) らの研究チームは、ポーランドで英語を専攻する上級の学生 107 人を調べた。授業で感じる退屈をアンケートで測り、その中身を仕分けした研究だ。
退屈の背景には 2 つの因子が見つかった。1 つ目は「関わりの薄さ・単調さ・繰り返し」、2 つ目は「満足感と手ごたえ (チャレンジ) の不足」だ。
ゲームで言えば、同じステージを何度もやらされるのが 1 つ目、敵が弱すぎて張り合いがないのが 2 つ目に近い。
同じ研究チームの Zawodniak (ザヴォドニャク) らは、上級の英語学習者 115 人に、授業で感じた退屈を文章で書いてもらった。「何がつまらなかった?」と作文で聞いたような調査だ。
すると原因は、課題・先生・授業の組み立て方・授業の中身・その他の 5 つに分かれた。退屈の原因はひとつではない、ということになる。
オンライン授業の研究もある。Derakhshan (デラクシャン) らは、イランで英語を専攻する 208 人に、オンライン英語授業の退屈を尋ねた。
主な原因は、先生の長く単調な一方的な話、学生の参加の少なさ、技術的なトラブル、よく考えずに選ばれた繰り返しの課題だった。
テレビの通販番組をずっと見続けるように、聞くだけの時間が長いと退屈しやすい、という声が多かったことになる。
学生が挙げた対策は、先生と学生のやりとりを増やす、人間関係を良くする、技術的な問題を直す、などだった。ただし、これは学生の意見で、効果を確かめたものではない。
ここまでのまとめ: 英語の授業では、繰り返し・単調さ・手ごたえのなさ・聞くだけの時間が退屈の原因に挙がった。対象はいずれも授業を受ける学生である。
退屈の源は先生か、自分か
「つまらないのは教え方のせいか、自分のせいか」に一部答える研究もある。
先ほどの Dewaele らの研究では、先生の行動として「授業で外国語を使う頻度」と「先が読めない授業かどうか」を学習者に評価してもらった。
その結果、先生の行動は楽しさを高めていたが、退屈や不安には目に見える影響がなかった。
ここから「退屈の原因は学習者側にある」とは言えない点に注意してほしい。この研究で調べた先生の行動は 2 つだけで、学習者側の要因が退屈にどう効いたかは要旨に書かれていない。
一方で、授業のやり方を変えて退屈が減った例もある。Alrabai (アルラバイ) らは、サウジアラビアの大学で 12 週間の取り組みを行った。
先生 4 人と男子学生 106 人が参加し、クラスごとに「授業の進め方を変えるクラス」と「いつもどおりのクラス」に分けた。準実験 (= 一人ずつくじ引きで分ける本格的な実験の、一歩手前の比べ方) である。
その結果、変えたクラスでは退屈が下がり、いつもどおりのクラスでは上がった。ただし対象は 1 つの大学の男子学生だけだと、著者自身が限界に挙げている。
独学の場合、この「先生」の役割は教材やアプリが担っている。教材の選び方や使い方を変えることは、授業の進め方を変えることに近いかもしれない。ただし、これは研究からの示唆にとどまる。
ここまでのまとめ: 先生の 2 つの行動は退屈に影響しなかった研究がある一方、授業の進め方を変えて退屈が減った研究もある。独学への当てはめは示唆の段階だ。
研究から考えられる、自分でできる調整

じゃあ、教材の難しさを変えれば退屈は消えますか?

理論からはそう考えられますが、英語学習で直接確かめた実験はまだ見つかっていません。1〜2 週間ためして、自分で確かめるのが現実的です。
ここからは独学に置き換えて考える。先に断っておくと、これは「理論から考えられること」だ。
「難しさを調整する」「目的とつなげる」ことで英語学習の退屈が減るかを、直接確かめた実験は見つかっていない。それを前提に読んでほしい。
(a) 難しさを 1 段ずらす
刺激が少なすぎても多すぎても退屈は起きうる、というのが MAC モデルの考え方だった。まず自分の教材がどちら側かを見分けるのが手がかりになる。
ほとんど知っている単語ばかりの単語帳なら、少し上のレベルへ。聞き取れない速さの教材なら、1 段やさしいものか遅い再生へ。こうしたずらし方が理論からは考えられる。
これは Pawlak らが見つけた「手ごたえの不足」とも重なる考え方だ。
(b) 自分の目的と中身をつなげる
コントロール・価値理論でも MAC モデルでも、「やる意味」の感覚が退屈を左右するとされる。
仕事で英語のメールを書くなら、単語帳の例文をメールの文に置き換えてみる。旅行が目的なら、行き先の場面の表現から覚える。「自分に関係ある中身」に寄せる方法だ。
(c) 聞くだけ・同じ作業だけの時間を短くする
聞くだけの時間や繰り返しの課題は、オンライン授業の研究で退屈の原因に挙がっていた。独学でも、聞く・書く・話すを短く切り替えると、単調さを減らせる可能性がある。
続ける仕組みそのものは、英語学習が 3 日で終わる理由を習慣の科学で考えた記事が参考になる。
どれも、1〜2 週間ためしてみて、つまらなさが変わったかを自分で確かめるのが現実的だ。
ここまでのまとめ: 難しさをずらす、目的とつなげる、単調な時間を短くする、は理論から考えられる調整だ。退屈を減らす効果を実験で確かめたものではない。
研究がまだ言えていないこと
ここまでの研究の限界も、正直に整理しておく。
1 つ目は、対象の多くが北米・ドイツ・中国・ポーランド・イラン・サウジアラビアなどの、授業を受ける学生だという点だ。日本の社会人の独学で確かめた研究はまだ少ない。
2 つ目は、退屈と成績の関係の多くが、相関だという点だ。Pekrun の理論も、感情と成績は互いに影響し合うと考えている。成績が上がらないから退屈になる、という逆向きもありうる。
3 つ目は、外国語学習では退屈と成績の関係が見えない研究もあることだ。「退屈は成績を下げる」と一般化はできない。
4 つ目は、退屈を減らす方法を試した研究がまだ少ないことだ。Alrabai らの論文自身が、そうした研究は少ないと述べている。
ここまでのまとめ: 研究の多くは授業を受ける学生が対象で、退屈と成績の関係も主に相関だ。日本の社会人の独学で確かめた研究はまだ少ない。
自分に合わせた英語素材を AI で作れば、退屈の条件は満たせるか
最近は、ChatGPT のような生成 AI (= 質問に文章で答えてくれる AI) で、自分用の例文や会話相手を作れる。
理論が示した退屈の条件は「難しさが合わない」と「意味が感じられない」だった。では、AI で自分に合わせた素材を作れば、この 2 つの条件を満たせるのだろうか。
関連する研究は少しある。Jalambo (ジャランボ) らは、187 人の英語学習者を 2 つのグループに分けた。片方には AI チャットボット (= 文字で会話できるプログラム) で単語を学んでもらった。
AI を使ったグループは、普通の授業のグループより単語の知識が高く、退屈も低かった。ただし、比べた相手は普通の授業なので、AI の効果か、自分で進める学び方の効果かは分けられない。研究も 1 つだけだ。
Jiang (ジアン) らは、中国の大学生 6 人が AI と英語で話す間の気持ちの揺れを調べた。気分はジェットコースターのように上下していた。
揺れを左右したのは「AI の指摘が役に立つと感じるか」「自分がうまくやれていると感じるか」などだった。著者らはこれをコントロール・価値理論で説明している。ただし 6 人だけの研究で、AI で退屈が減ると示したものではない。
また、2017 年ごろのチャットボット相手の会話練習では、興味が最初の回のあとに下がった研究がある。新しいおもちゃに最初だけワクワクする「新しさ効果」と解釈されている。
この点はAI 英会話が 3 日で飽きる理由を新しさ効果から考えた記事で扱った。
つまり、AI で「ちょうどいい難しさ」と「自分に関係ある中身」を作れるかは、まだ問いの段階だ。この点を AI で確かめた研究はまだ少ない。AI を使えば退屈しなくなる、とは言えない。
ここまでのまとめ: AI を使った学習で退屈が低かった研究は 1 つあるが、学び方の変化と分けられていない。ただし、この点を AI で確かめた研究はまだ少ない。
よくある質問
Q1. 英語の勉強がつまらないのは、才能がないからですか?
A. 研究では、勉強中の「つまらない」は退屈という感情として測られ、調べられてきました。理論では、難しさや意味の感じ方と結びつくとされます。これらは才能について調べた研究ではありません。
Q2. つまらないまま続けると、成績は伸びませんか?
A. 勉強全般では、退屈と成果に弱いマイナスの関係が見られます。ただし外国語学習では関係が見られない研究もあります。相関なので、退屈が原因とは言えません。
Q3. 知っている単語ばかりの単語帳がつまらないのはなぜですか?
A. 理論では、刺激が少なすぎると注意がうまく向かず、退屈が起きやすいとされます。少し上のレベルに変えるのは理論から考えられる工夫ですが、実験で確かめられたものではありません。
Q4. オンライン英会話がつまらないときは、どう考えればいいですか?
A. オンライン授業の研究では、聞くだけの時間や参加の少なさが退屈の原因に挙がりました。対象はイランの英語専攻の学生なので、自分の状況と照らして参考にしてください。
Q5. 退屈を減らす方法は研究で確かめられていますか?
A. 授業の進め方を変えたクラスで退屈が減った研究はあります。ただし、独学の人が自分で工夫して退屈が減るかを確かめた研究は、まだ見つかっていません。
まとめ
英語の勉強が「つまらない」と感じるのは、研究では「退屈」という測れる感情として扱われている。やる気や才能の有無だけで片づける必要はない。
理論では、退屈は「やれそう」と「やる意味がある」の感覚が低いとき、難しさが合わないときに起きやすいとされる。
退屈と成績の関係は、勉強全般では弱いマイナスの相関が見られる。一方、外国語学習では関係が見られない研究もあり、結果は割れている。
研究の多くは授業を受ける学生が対象で、日本の社会人の独学で確かめた研究はまだ少ない。難しさをずらす、目的とつなげる、といった工夫は理論からの試し方として、自分で小さく確かめてほしい。
参考文献
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最終更新日: 2026-10-08
著者: 中村 拓(Taku Nakamura)(greencafe 編集部 編集責任者・非ネイティブ話者)。公開された 14 件の研究エビデンス(tier 1=13 件 / tier 2=1 件)を横断分析・再構成した。
画像: いらすとや (https://www.irasutoya.com/) より
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