中村 拓(Taku Nakamura)

TOEIC対策

TOEICの点が下がった=実力が落ちた、ではない|公式が示すブレ幅の読み方

半年勉強して受け直したのに、TOEIC の点が前回より下がった。測定の世界では、同じ人が受け直しても点は動くのが前提であり、その幅は試験を作っている側が数字で公表している。リスニングだけで見て、1 回の点の周りにおよそ 25 点。2 回の差を見る基準線はおよそ 35 点。慰めではなく、判定の道具として渡す。
脳科学・第二言語習得

英語で話すと別人みたいになるのは本当だった|研究でわかった理由と活かし方

英語で話すと自分が素っ気なく、別人みたいに感じる。それを英語力不足の証拠だと受け取る人は多い。しかし研究は、言語を切り替えると振る舞いが実際に変わること、強い言葉への体の反応が第二言語では小さくなることを示している。この性質は損なだけではない。使い分けのきく性質として読み直す。
発音矯正

カタカナ英語が抜けないのは口のクセじゃない|研究でわかった「ない音が聞こえる」耳のしくみ

「カタカナ発音が抜けない」は口の動かし方の問題だと思われている。しかし研究が示したのは、日本語話者は英語の子音の連なりを聞いた時点で、実際には鳴っていない母音を聞いてしまうということだった。フランス語話者にも韓国語話者にも起きるこの普遍的なしくみと、変えられる部分を整理する。
学習法

英語の間違いは直してもらったほうが伸びるのか|研究でわかった「効く直され方」

「間違いを直してもらえないと伸びない」「直されすぎると話す気が失せる」。研究はこの二択そのものを崩している。直し方は少なくとも 6 種類あり、効きやすい型とそうでない型がある。教室の観察と集計、添削をめぐる 20 年の論争から、直された数秒の使い方を整理する。
語彙・単語

英単語は接頭辞・接尾辞で増やせるのか|研究でわかった「1語知っている」の中身

「接頭辞・接尾辞で覚えると単語が何倍にも増える」は本当か。研究は「1語知っている」の中身が人によってまるで違うことを示している。日本人学習者の実測データから、自分の穴の見つけ方と、時間の使いどころを整理する。
脳科学・第二言語習得

学校で習った英語はどこへ消えたのか|研究が示す「落ちるもの」と「残っているもの」

中学と高校で6年やった英語は、いま自分の中でどうなっているのか。使う機会が絶えた人では差が出なかったという報告と、忘れたはずの音が訓練で速く戻ったという報告があり、研究の結果は割れている。その食い違いを条件と成分で線引きし、落ちる側と残る側を分けて、学び直しの順番を考える。
学習法

瞬間英作文は本当に効くのか|研究でわかった「効く型」と「効かない型」の分かれ目

日本語の文をその場で英語にする練習は、本当に力になるのか。英語学習では長く「訳すな」と言われてきたのに、この練習はわざと日本語から始める。研究には訳す課題を支持する実証と、機械的なドリルを否定する有名な反論の両方がある。この矛盾を線引きする。
学習法

英語の短期集中は本当に効くのか|同じ時間でも「配り方」で差が出る理由

週1回の英会話を何年続けても手応えがないのは、根気の問題ではなく時間の置き方の問題かもしれない。総授業時間をそろえて配り方だけを変えて比べた研究では、短い期間に詰めた側が有利という結果が出ている。一方で逆の結果を出した研究もある。この見かけの矛盾を線引きする。
英会話

外国人と住めば英語は話せる?|研究でわかった「距離」と「4つの条件」

外国人と同じ家に住めば、留学しなくても英語が身につくのか。研究では、効果を決めるのは一緒にいる時間の長さではなく、相手の集団とどれだけ対等に混ざれるかだと示されている。住んでも伸びなかった研究と、国内の集中プログラムが留学組に並んだ研究から、期待の線引きをする。
英会話

英会話カフェは本当に効くのか|研究でわかった「伸びる関係」と「黙って終わる関係」

英会話カフェのように複数人で英語を話す場は、本当に効果があるのか。学習者同士の会話を調べた研究では、通った時間よりも相手との関係の型が学びを左右すると示されている。伸びやすい関係、話す時間が減っていく人数、場に行っても会話が深まらない理由を、実証研究から線引きする。