中村 拓(Taku Nakamura)

リスニング

40代で英語が聞き取れないのは頭の衰え?|研究でわかった「耳そのものの変化」という第三の原因

40代になって英語が聞き取りにくくなったのは、勉強不足でも頭の衰えでもないかもしれない。研究では、加齢による耳そのものの変化が高い音から先に進み、その変化が「s」「f」「th」「sh」のような音の聞き取りにも関わりうると報告されている。耳の変化と、聞く努力による疲れの両面から、原因の切り分け方と対処できる範囲を整理した。
発音矯正

英語のPとBが同じに聞こえるのはなぜ?|「息の長さ」の研究でわかる直し方

英語のPとB、TとD、KとGが同じ音に聞こえて伝わらないのはなぜか。音声学の研究では、息を出し始めるタイミングの長さ(VOT)という物差しの違いが原因だと示されている。日本語との仕組みの違いと、紙1枚でできるセルフチェック法まで、研究に基づいてやさしく紹介する。
学習法

英語日記は本当に話す力になるの?|研究でわかった「書く時に出る英語・話す時に出る英語」

英語日記を続ければ話せるようになるのか。9件の研究を横断すると、答えは「効く場所が決まっている」になる。同じ課題を話す条件と書く条件で比べた研究では、話す側は文の組み立てが、書く側は語彙と正確さが引き出されたと報告された。書いて終わりにしない3手の設計まで研究から整理した。
語彙・単語

英単語の語呂合わせは本当に効くの?|50年の研究でわかった「効く場面」と落とし穴

英単語を語呂合わせやイメージで覚えるのは子供っぽいのでは、と迷う人は多い。しかしこの覚え方には「キーワード法」という名前があり、50年前から研究で検証されてきた。覚えた直後には確かな効果が出る一方、思い出す練習をしないと時間が経って崩れやすくなる場合も報告されている。効く場面と落とし穴を研究から整理した。
バイリンガル教育

子供が英語で全然話さないのは大丈夫?|研究でわかった「声を出さない期間」との付き合い方

英語教室に何ヶ月通っても子供が声を出さないと、多くの保護者は「ついていけていないのでは」と不安になる。実はこれは、理解できる情報をためている途中の自然な発達段階であることが第二言語習得の研究でわかっている。沈黙期の研究と、安心していい範囲・相談すべき目安の両方を整理した。
シャドーイング・音読

毎日シャドーイングしているのに話せないのはなぜ|研究でわかった「伸びる力」と「伸びにくい力」

毎日シャドーイングを続けているのに、いざ話そうとすると言葉が出てこない。この感覚は練習不足のせいではない。シャドーイングという訓練がどの力を伸ばしやすく、どの力は伸ばしにくいのかを、記憶と発話の研究から能力ごとに切り分けて読み解いていく記事。
留学

短期留学の効果は帰国後何年もつのか|数年間の追跡研究でわかった「維持のカギ」

短期留学で伸びた英語力は、帰国したその日から使わなければどんどん消えていくのか。帰国後の数ヶ月〜数年を追いかけた研究をもとに、何が残りやすく何が落ちやすいかを、条件別にやさしく読み解いていく記事。
認知言語学

英語の言い方がうつる理由|研究でわかった「移る条件」と「移らない条件」

海外ドラマや会話で聞いた言い回しが、気づいたら自分の口からも出てくる。その体感には構文プライミングという研究上の名前がある。移りやすい型とそうでない型、今すぐ効く触れ方と次の日まで残る触れ方の違いを、7 件の心理言語学研究を横断してていねいに読み解いていく。
脳科学・第二言語習得

英単語は運動すると覚えやすくなる?|研究でわかった「動く時間の置き場所」

「運動は脳にいい」という話は、単語が覚えられない自分とはなかなか結びつきません。研究が示しているのは「運動をするかどうか」ではなく「1 回の運動を、覚える作業のどこに置くか」でした。激しい運動は直前、軽い運動は最中。ある実験では覚えた直後は効きませんでした。効き目が小さいことも隠さずに整理します。
学習動機・継続

英語ができる人と比べて落ち込むのはなぜ?|研究でわかった「比べ方」の直し方

同僚の英語や SNS の得点報告を見て落ち込むのは、意志が弱いからではありません。60 年分の比較研究と 26〜57 カ国の国際データが示すのは、材料がそろえば比較は自動で起きるという事実です。下がるのは自己評価だけで、学習の成果はむしろ上がる。環境は上に置いたまま、物差しだけを自分に戻す方法を渡します。